国内線では2018年の12月から放映されていた歌舞伎をテーマにした機内安全ビデオが2021年10月末をもって終了します。
歌舞伎がテーマのANA機内安全ビデオ
放映期間
ANAの国内線では2018年12月1日から、国際線では2019年1月1日から放映されてきた「歌舞伎」をテーマにした機内安全ビデオが2021年10月31日で終了し、2021年11月からは新テーマの機内安全ビデオが放映されます。
この歌舞伎をテーマにした機内安全ビデオはYouTubeや公式サイトで公開されています。
種類
【非常用設備案内時】篇と【降機時】篇の2種類があります。
降機時の安全ビデオはメイキングビデオ形式になっており、制作している様子や出演されている方の撮影時以外の表情を窺うことができ斬新で感動的な動画になっています。
このビデオには制作にかかわったANAの方や出演した松竹の歌舞伎役者の方全員が出演されています。
制作にあたり批判的な意見も
ビデオ制作時には機内で下駄を履いて良いのかとか、見得を切らないと酸素マスクが降りてこ
ないと誤解されるのでは、といった社内の声もあったようですが、ユーモアの範囲と判断したとのことです。
この平子社長からの発表の内容は翼の王国 9月号に掲載されています。
「クールジャパン・マッチングアワード2019」でグランプリ受賞
この歌舞伎をテーマにした機内安全ビデオは2016年から開催されている「クールジャパン・マッチングアワード」で、2019年開催時にグランプリを受賞しています。
クールジャパン戦略
- クールジャパンとは、世界から「クール(かっこいい)」と捉えられる(その可能性のあるものを含む)日本の「魅力」
- 「食」、「アニメ」、「ポップカルチャー」などに限らず、世界の関心の変化を反映して無限に拡大していく可能性を秘め、様々な分野が対象となり得る
- 世界の「共感」を得ることを通じ、日本のブランド力を高めるとともに、日本への愛情を有する外国人(日本ファン)を増やすことで、日本のソフトパワーを強化する
参考
https://www.ana.co.jp/serviceinfo/share/digital-media/pdf/tsubasa_202109_ja.pdf
まとめ
歌舞伎をテーマにしたこの機内安全ビデオは海外からの搭乗客にも評判が良かったようです。
日本の伝統である歌舞伎を取り入れつつも安全に搭乗、降機するというメッセージは損なわない素晴らしいビデオだったと思います。
このようなビデオはいくら正しいことを伝えても興味を持ってもらえないと意味が薄れるため、批判を顧みずチャレンジすることも大切だと考えさせられます。
次のテーマは「ANAのサービスを提供する様々な職種の社員によるリレー形式」です。
日英のナレーションと同時に字幕と手話も取り入れられているとのことで、どのような機内安全ビデオになっているのか楽しみです。
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