ドコモのデータ通信端末「HW-01L」で楽天モバイルのSIMカードで使用する方法の解説です。
手順
ドコモの「HW-01L」で楽天モバイルのSIMカードを使用するまでの流れです。
- HW-01LのSIMロックを解除する
データ通信製品(データカード・Wi-Fiルータ)はWeb:My docomoでの手続き不可
ドコモショップでの手続きのみ
手数料は無料 - 楽天モバイルのAPNを追加する
HW-01Lの設定ツールを使用
HW-01LのSIMロック解除
ドコモショップでの手続きのみとなりますので、予約をして手続きをしてください。
最近は緊急性のない手続きは予約をしないとできない店舗がほとんどだと思いますので、予約状況を確認してから出向くことをお勧めします。
SIMロック解除の手数料は無料です。
私の場合は本来「預かり修理」でSIMロック解除の対応になるところをショップの手違いでSIMロック解除コードによる解除の案内を受け、結果「預かり修理」をし直さないといけない流れになりました。
実際の修理期間は1週間程でしたがデータ通信端末で運用していたため、修理完了のSMSを見逃し1ヶ月経ってからショップに確認したところ修理完了済みということが判明しました。
楽天モバイルのAPNを追加
SIMロックを解除しても、楽天モバイルのSIMカード入れただけでは接続できません。
APN:Access Point Name(アクセスポイント名)を追加し、「ここに接続するよ」という情報を設定する必要があります。
HW-01Lの設定ツールの使用方法
APNの追加は端末自体ではできないようになっており、設定ツールを使用します。
設定ツールという名前ですが、プログラムのインストールは必要ありません。
PCでもスマートフォンでもブラウザがある端末から設定ができます。
- HW-01Lと接続しておく
- ブラウザのアドレス欄に192.168.8.1を入力し開く
- パスワード変更を要求されるため変更する
(初期は”admin”)
設定→プロバイダ設定→新規プロファイル から追加ができます。
APNの追加方法
設定する内容は下記の通りです。
赤字が必須項目です。
- プロファイル名:rakuten(任意の分かりやすい名前)
- APN名:rakuten.jp
- ユーザー名:未入力
- パスワード:未入力
- 認証方式:CHAP
- IPタイプ:IPv4
保存を押すとすぐにネットワークが切り替わり接続されます。
(SIMカードを入れ替え済みの場合)
「44011」が表示されると楽天モバイルへの接続が成功です。
端末側も「44011」が表示され、設定したAPNになっていることが確認できます。
パートナー回線を利用したくない場合はネットワーク検索の通信事業者設定を手動に変更しておくと楽天モバイル固定で利用できます。パートナー回線も利用したい場合は自動のままにしておいてください。
楽天モバイルのパートナー回線(auのBand 18)は利用できませんので設定はどちらでも大丈夫です。
詳細は下に追記しています。
追記
各事業者のLTEとして使用している周波数帯です。
HW-01Lの対応している周波数はLTE:Band 1, Band 3, Band 19, Band 21, Band 42、3G:Band 1, Band 6, Band 19であり、楽天モバイルのパートナー回線として使用しているauの回線はBand 18のため、HW-01Lでは使用できない仕様でした。
700MHz帯 | 800MHz帯 | 800MHz帯 | 900MHz帯 | 1.5GHz帯 | 1.5GHz帯 | 1.7GHz帯 | 2GHz帯 | 3.5GHz帯 | |
バンド28 | バンド18/26 | バンド19/26 | バンド8 | バンド11 | バンド21 | バンド3 | バンド1 | バンド42 | |
NTTドコモ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |||
KDD/沖縄セルラー(au) | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |||
ソフトバンク(※Y!mobile含む) | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |||
楽天モバイル | 〇 |
800MHz帯 | 800MHz帯 | 900MHz帯 | 2GHz帯 | 2GHz帯 | |
バンドクラス0 | バンドVI/XIX | バンドVIII | バンドクラス6 | バンド1 | |
NTTドコモ | 〇 | 〇 | |||
KDD/沖縄セルラー(au) | 〇 | 〇 | |||
ソフトバンク(※Y!mobile含む) | 〇 | 〇 |
通信速度
HW-01Lで楽天モバイルのSIMカードを入れた場合の通信速度を自宅で測定しました。
平日お昼の12時半頃です。
元々回線速度がそれ程早くないため、劇的な差はありませんでしたが5GHz帯の方が速い結果になりました。
1回目 | 2回目 | 3回目 | 4回目 | 5回目 | 平均 | |
DL(Mbps) | 10.6 | 24.1 | 24.4 | 18.0 | 8.87 | 17.19 |
UP(Mbps) | 1.67 | 1.24 | 2.44 | 1.46 | 1.28 | 1.62 |
1回目 | 2回目 | 3回目 | 4回目 | 5回目 | 平均 | |
DL(Mbps) | 22.9 | 19.6 | 24.2 | 17.1 | 12.7 | 19.3 |
UP(Mbps) | 4.93 | 6.07 | 4.67 | 4.27 | 4.29 | 4.85 |
SIMロック解除について
モバイルWi-FiルーターのSIMロック解除についてはドコモショップに持ち込んだ上で「預かり修理」の対応になります。
即時でのSIMロック解除ができません。
ドコモショップの店員やインフォメーションセンターのオペレーターでさえも間違えた案内をすることもあるので注意が必要です。
「預かり修理」での対応になる旨は内部の詳細マニュアルにしか載っていないため、ドコモのホームページ上では掲載されていません。
「預かり修理」での対応をしないと、写真のようにSIMロック解除コードを入力しデバイスのロックを解除できたとしても、SIMカードは認識されない状態になります。
参考
まとめ
ドコモの「HW-01L」で楽天モバイルのSIMカードを利用できるようになり、完全定額で固定回線の代用としても利用できるようになりました。
通信速度に関してはエリアに依存するため、私の環境では20Mbps程度のようです。
夜間は30Mbps台も割と出るようになり、少し速くなります。
データ通信端末で運用すると通話の際はSIMカードを入れ替える手間が発生するため、せっかくの「通話も無料」という特典が活かせなくなるデメリットが生じてしまいます。
同じ端末をお持ちの方は一度試してみてください。
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