日本政府が夏季期間中、対象空港等から北海道・沖縄県内の空港及び福岡空港へ向かう便の搭乗者に対し無料のPCR検査・抗原定量検査を行い感染状況のモニタリングとデータ分析をして、感染拡大予兆の早期探知を行っています。
搭乗前モニタリング検査とは
北海道・沖縄県内の空港及び福岡空港へ向かう便の搭乗者に対し無料のPCR検査・抗原定量検査を行って感染状況をモニタリングするとともに、そのデータを分析して早期に感染源を探知し、早期の対応につなげていくこととしています。
出典:内閣官房
以前無料で実施した以来のPCR検査です。
ANAのホームページにも掲載されていますが、対象の路線を利用する場合PCR検査もしくは抗原定量検査を受けることができます。
検査実施の流れ
今回は店舗での検査をする必要があったため、指示の通り予約し検査を受けました。
- 店舗の予約サイトより来店日時を選択しPCR検査を予約
- 検査前までにアンケートを実施
回答時間は22問の5分程度 - 政府のモニタリング検査であることを伝える
- 搭乗が確認できるチケットやメール、アンケートを提示する
予約サイトには料金が表示されていますが政府のモニタリング検査であることを伝えると無料で検査を受けられます。
ちょうど輪行でお世話になった沖縄輪業の近くです。
自転車屋さんに行ったときは気付きませんでしたが、住所が近いなあと思っていたところすぐ側にありました。
那覇空港から北側へ向かう58号線沿いの東側にあります。
同意書の内容を確認し検査を受けます。
検査時間は説明を聞く時間も含め5分から10分で終了します。
個人情報は電通テックが取得するようです。
個別のブースが2つ用意されプライバシーが守られています。
ここで唾液を採取します。
検査結果について
その場では分からず翌日のお昼頃メールで結果が送られてきます。
搭乗前モニタリング検査について
対象路線は限られており、利用者の多い空港が対象になっています。
対象路線 | 羽田、成田、伊丹、中部、関西、福岡空港と北海道、沖縄県内の空港及び広島、福岡、鹿児島空港との間を結ぶ便 |
対象者 | 対象路線の搭乗者(希望者のみ) |
実施期間 | 7月20日~9月30日搭乗分(7月15日予約開始) ※中部空港から出発する便、福岡空港へ到着する便は8月2日搭乗便から追加 ※広島・鹿児島空港へ到着する便は8月12日搭乗便から追加 ※北海道・沖縄県内の空港及び広島・福岡・鹿児島空港から羽田、成田、中部、伊丹、関西、福岡空港に向かう便は8月30日搭乗便から追加 |
検査会社 | 木下グループ新型コロナPCR検査センター |
出発空港近くの検査センター
出発 空港 | 検査センター空港内ブース | 近くの検査センター店舗 |
羽田 | あり 第1ターミナル : 4階マーケットプレイス 7:00~20:00 第2ターミナル : 地下1階 9:00~18:00 | 都内(秋葉原・渋谷・池袋・新宿・新橋) |
成田 | なし | 都内(秋葉原・渋谷・池袋・新宿・新橋) 【羽田空港の空港内ブースを利用可能】 |
中部 | なし | 愛知県内に店舗なし |
伊丹 | あり 1F レンタカーステーション内 7:00~19:00(18:30最終受付) | 関西に店舗なし |
関西 | なし | 関西に店舗なし 【伊丹空港の空港内ブースを利用可能】 |
広島 | なし | 広島県内に店舗なし |
福岡 | あり 国内線ターミナル2F南 6:00~21:00(20:30最終受付) | 九州に店舗なし |
鹿児島 | なし | 鹿児島県内に店舗なし |
沖縄県内の空港 | なし | 那覇市に店舗あり |
検査実施状況
今回のモニタリング調査における検査実施状況が公開されています。
記事投稿時点では9週目まで公開されており、総検査数が71,639件のうち陽性疑いは111件ですので、陽性疑いの人の割合は0.15%です。
1,000人のうち1人か2人が陽性疑いです。
検査方法
検査方法は3種類あります。
検査の詳細はこちらからご確認ください。
全て無料です。
予約や事前の手続きが必要です。
- 空港内ブース検査型
空港内ブースがあるのは羽田(第1T・第2T)・伊丹・福岡空港のみ - 店舗検査型
- 検査キット配送型
検査キットの配送は9月20日で終了しました。
検査方法の違い
羽田空港では「クイック検査(抗原定性検査)」の受付は終了していますが、「クイック検査(抗原定量検査)」は実施されています。
種類 | 抗原定性検査 | 抗原定量検査 | PCR検査 |
調べるもの | ウイルスを特徴づけるたんぱく質(抗原) | ウイルスを特徴づけるたんぱく質 (抗原) | ウイルスを特徴づける遺伝子配列 |
精度 | 検出には、一定以上のウイルス量が必要 | 抗原定性検査より少ない量のウイルスを検出できる | 抗原定性検査より少ない量のウイルスを検出できる |
検査実施場所 | 検体採取場所で実施 | 検体を検査機関に搬送して実施 | 検体を検査機関に搬送して実施 |
判定時間 | 約30分 | 約30分+検査機関への搬送時間 | 数時間+検査機関への搬送時間 |
検査方法についてはこちらからご確認ください。
ANAの場合
ANA国内線航空券の予約がある場合、PCR検査キットを2,000円の特別価格で提供されていますが、今回の搭乗前モニタリング検査を無料で受けることができるようになっているため案内文が追記されています。
参考
まとめ
対象の便を利用しPCR検査の結果を必要とする方は無料で検査を受けることができます。
現在のところ9月30日までが無料で検査を受けることができる期間です。
まん延防止等重点措置や緊急事態宣言が9月30日で全面解除されるという話も出てきています。
対象期間の延長がなければ残り日数はわずかですが不安な方や出かける先で検査結果を求められそうな場合、検査を受けてみてはいかがでしょうか。
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